CBC(中部日本放送)テレビの情報ワイド番組『チャント!』」にて、7月より新コーナー『ワクワク!カンパニー!Do well by doing good!』がスタート。中部日本放送創立70周年のテーマである“SDGs”に取り組む企業を紹介していくというもので、そのレポーターに抜擢されたのがFANTASTICS from EXILE TRIBE(ファンタスティックス・フロム・エグザイル・トライブ)のリーダー佐藤大樹(さとう・たいき)さん。前編に続き、後編では佐藤さんにとっての「ワクワクする未来」について伺いました。
リーダーとしてもメンバーとしても成長したい
DOWELL編集部: EXILEの最年少メンバーで、FANTASTICS from EXILE TRIBE(以下FANTASTICS)のリーダーである佐藤さんは現在25歳。次の世代を牽引していく世代ですね。
佐藤さん: 微妙な年齢ですけど、20代ってまだまだインプットする時期だと考えています。会社の人や先輩から「男は30歳から」とか「人生は30歳からが楽しい」と聞いてきました。20代のうちに楽しいことも嫌なこともたくさん経験し、がむしゃらに勉強しろとも。映画や舞台、ライブを観たり、本を読んだり…。どんどん吸収したいですね。
同時にインプットを重ねた結果、閃いたことをアウトプットしていく役目も全うしないといけないと思っています。そこで大切なのはバランス感覚でしょうか。先輩がレールを敷いてくれたからこそ、今の自分があります。上の世代が築いてくれたことをリスペクトしつつ、新しいアイデアを発信していきたいです。
DOWELL編集部: 最年少メンバーとリーダー。所属する2つのグループで立場は大きく違いますが、どのように切り替えているのでしょう。
佐藤さん: EXILEだと日替わりでごはんに誘っていただくなど、いろんな先輩にかわいがっていただけますし、リハーサルで少々ミスしても多めにみてもらえたりもします。でもそこに甘えず逆に自分が先輩に何ができるかと考えるのが大切ですね。そこでEXILEの過去のダンスの振り付けを全部自分で覚え直して、ライブがある時は先輩に振り付けの思い出しを教える立場を任せてもらうことになり、今も続けています。
逆にFANTASTICSでは世界さんと共にリーダーを務めています。同じ境遇である三代目 J SOUL BROTHERSのNAOTOさんと直己さんを真似ることから始めました。ライブのセットリストを決めて、「じゃあどういう演出にしようか」というとき第一声を発するのは世界さんか僕で、メンバー会議の進行もします。後輩を先輩に知ってもらう機会を創るのも僕たちの役目と、EXILEとではまったく求められることが違います。
正直なところEXILEにいるほうがリラックスできます。FANTASTICSでは常に自分が引っ張っていかなきゃ、何かあったら対処しなきゃという責任感でプレッシャーも。でも、下でこそ学べることと上でしか学べないことがありますから、両方経験できて成長できる僕は恵まれていると思っています。
FANTASTICSで叶えたい未来
DOWELL編集部: FANTASTICS が歌うCBC創立70周年イメージソング『Winding Road ~未来へ~』には、どのようなメッセージが込められているのでしょうか?
佐藤さん: “未来にワクワクを”がテーマです。「これからの人生、時代、社会にも多くの困難があるかもしれないが自分の信念の元にこれからを歩いて行こう。幸せな人生、いい時代と社会、平和な世界を私たちは目指していくんだ」というメッセージがこの楽曲には込められているんです。
不安があるかも知れないけれど自分で切り開いた未来ならワクワクできる――そういう人たちをこの曲で応援したいです。CBCさんでたくさん流れていますから、FANTASTICSを知ってもらうきっかけにしてもらえれば嬉しいです。
DOWELL編集部: チャレンジする人を応援するFANTASTICSの未来のビジョンを教えてください。
佐藤さん: LDH(※注)の中で存在感を出していきたいです。属しているグループは数多くて、正直パフォーマンスなどが若干被って見えてしまうこともあると思います。そうした中でFANTASTICSは比較的コミカルというか個性的。初めてのホールツアーでは、半分ライブで半分お芝居という構成にチャレンジさせていただきました。こうした試みなどで、EXILE TRIBEの縦軸を伸ばしていくより、横軸を伸ばしていくことに貢献していきたいです。
(※注)株式会社LDH JAPAN(エルディーエイチ ジャパン)。EXILEはじめ関連グループを擁するエンターテインメント企業。
そして海外進出はぜひやりたいです。デビュー前に武者修行で日本各地のショッピングモールなどでフリーライブをしていたのですが、台湾でも同様の機会がありました。5分ぐらいという短い時間だったんですが、想像した5倍以上のお客様が集まってくれたんです。デビュー前に関わらず、大きな可能性を感じました。
その後メンバー全員で中国語を習う機会があって、そこで教わったことを忘れないように、中国最大級のSNS『Weibo(微博・ウェイボー)』で当初は2日に1回。今ではほぼ毎日発信していて、いつ現地に行ってもパフォーマンスができる環境を整えています。
DOWELL編集部: 海外のエンターテインメントの魅力を教えてください。
佐藤さん: 特にアジアですが、演出や照明そして何といっても、ネット環境やバーチャルの世界が格段に発達していて、エンターテインメントの質が高いです。スピード感もあり、日本では5年後に実現かなと思われていることが、すでに実現しています。日本も負けていられないというライバル意識もあって、挑戦したいです。
そしてもちろん、日本ならではの魅力もあります。まずはファンの方々の温かみ、そして「おもてなし」の心。演じる側には常に観客に寄り添う意識があります。ライブの構成もK-POPはかっこいいけど、LDHのグループはより観客の近くにいくなど親近感を意識しています。ライブの時間もシンプルに日本の方が長いんです。同じ料金をいただいてもできるだけ満足してもらいたいという気持ちが強くて、そこは絶対に負けていません。
こうした「おもてなし」の心を大切にして、他の部分では海外にキャッチアップしていきたいですね。
DOWELL編集部: FANTASTICSが“ワクワクする未来”を手に入れるためには、何が必要なのでしょう。
佐藤さん: やっぱり有言実行ですね(笑)実はFANTASTICSを結成したときに、「12年後どうなっていると思う」というのをビデオで残したんです。僕はその時に「アリーナツアーをやっていたい」って発言しているんですけど、今年結成1年半で、LDH最年少でのアリーナ開催を発表することができたんです(新型コロナウイルスの自粛要請で中止)。だから海外進出も今の準備を続けて叶えたいですね。
もちろん困難や試練もたくさん待ち受けていると思います。実際デビューしてまだ間もないのに、試練や困難が次々と襲ってきました。でもそれにぶつかっていけたことが、逆に「これ以上辛いことはないだろな」というメンバー全員みんなの自信になっています。
パフォーマー集団だったところにボーカルを入れたりしたことで。メンバーが衝突したこともありましたけど、ちゃんとぶつかり合って乗り越えてきました。きっとまた壁はいくつもやってくるんだろうなとみんな確信していて、でもそれはグループが成長するために必要なことと覚悟はできていますね。
DOWELL編集部: 佐藤さんにとって“ワクワクする未来”とは?
佐藤さん: ずっとハッピーでいたいですね。単純に笑っているとかでなく、苦しいことも含めて。ひとりよがりでなくて、誰かのために何かをするのがいちばんワクワクします。見てる人もやってる自分もハッピーになれるのが理想です。おそらくSDGsもそう。誰も不快な思いをすることなく、みんなでウインウインな関係を築き平等で差別のない社会にしていきたいです。
DOWELL編集部: 7月からの『ワクワク!カンパニー Do well by doing good!』」およびDOWELL magazine でスタートする連動コーナーに対する意気込みと、読者の方々へのメッセージをお願いします。
佐藤さん: 若者を代表して発信する責任を感じています。同世代や下の世代の人たちに見たり読んだりしてほしいです。そしてこれまではあまり接点がなかったDOWELL magazineの読者の方々にも。生意気ではありますが、僕が発することでまた違う視点を持ってくださったり、「この世代が努力しているんだから、先輩としてさらにがんばらないといけないな」といった刺激になれたら嬉しいです。自分の言葉で発信して、少しでも興味を持ってくれる方を増やしていくことが、僕の使命だと思っています。
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