堀さん: なるほど。『DOWELL magazine』が提唱している「Do well by doing good. 活動」は、「いいことをして世界と社会をよくしていこう」という活動のことですが、まさに日本ガイシさんのことのようですね。
龍野さん: ありがとうございます。それが私たちにとって自然なことで、そのようにして今まで会社が続いてきた、という感覚です。だから、最近SDGsという言葉が出てきたからといって、株主総会でSDGsについて聞かれることはありません。聞かれるのは「今度はどんな新製品を作っているんだ?」ということです。環境にいいことをするのが当たり前で、まさに、そういった活動を続けることが、われわれの存在意義なんですね。
DOWELL編集部: 最後になりますが、DOWELLMagazin9月号のテーマは、「シゴトでいいこと! アソビでいいこと!」です。日本ガイシさんでいえば、さきほどの「NGKサイエンスサイト」は遊び心いっぱいですね。
龍野さん: 確かにそうです。でも堅い話になってしまいますが、がいしをはじめ、自動車排ガス浄化用部品にしても電池にしても、私たちの本業は、決して前面に立たず目立たないところにあるものの、これがないと、世の中の安心・安全を維持するのは難しくなるのではないかなというモノを作っていくことです。そう考えると、皆さんの「アソビでいいこと!」を、私たちの「シゴトでいいこと!」が黒子として応援している。そのような構図を描けることが、私たちにとっての喜びであり、誇りですね。