10月の「imperfect表参道」では“みんなが大好きなチョコレートとコーヒーで世界と社会をよくしていこう。”をテーマに、さまざまなイベントが行われています。10月1日の「国際コーヒーの日」には、チョコレートやナッツとコーヒーの素敵なマリアージュを楽しみながら、世界と社会をよくする「Do well by doing good.」活動について考える体験型のコーヒーセミナーを実施しました。参加者の皆さんにとっても、美味しい新発見がいろいろ! 今回は、その模様をレポートでお届けします。

10月の「imperfect表参道」では“みんなが大好きなチョコレートとコーヒーで世界と社会をよくしていこう。”をテーマに、さまざまなイベントが行われています。10月1日の「国際コーヒーの日」には、チョコレートやナッツとコーヒーの素敵なマリアージュを楽しみながら、世界と社会をよくする「Do well by doing good.」活動について考える体験型のコーヒーセミナーを実施しました。参加者の皆さんにとっても、美味しい新発見がいろいろ! 今回は、その模様をレポートでお届けします。
今回のセミナー講師を務めるのは、UCC上島珈琲株式会社農事調査室長の中平尚己さん。コーヒーアドバイザー、コーヒー鑑定士などの資格を持ち、世界120ヶ国以上の産地に足を運びながら生産指導や品質検査などを行うコーヒーのスペシャリストです。コーヒーの豊かな香りが漂う店内で、さっそくセミナーがスタートしました。
「皆さんはコーヒー豆やチョコレートの原料であるカカオ豆が、どこで栽培されているかご存じですか? 実は両方とも、赤道を中心とした南北緯20〜25度の“コーヒーベルト”、“カカオベルト”と呼ばれる熱帯地域の限られた国々で栽培されています」
コーヒー豆とカカオ豆は似たような場所で育ち、ともに直射日光を嫌う陰生植物。暑くもなく寒くもなく、雨季にはたっぷり雨が降る熱帯雨林を好むのだとか。つまり、美味しいコーヒーとチョコレート作りには豊かな森林が欠かせない、と中平さんは言います。
「皆さんもご存じの通り、今、世界中で森林の減少が問題になっています。特にコーヒー豆やカカオ豆が採れる南アメリカやアフリカの熱帯雨林の消失率が高まっています」
「UCCは2014年よりJICA(国際協力機構)とともにコーヒー発祥の地・エチオピアで森林を守るための技術支援“森林コーヒープロジェクト”に参加し、地域経済の向上と自然環境の保護に取り組んできました。その活動から誕生したのが、今日皆さんにご紹介するコーヒー『エチオピア・モカ ワイルド・ベレテ・ゲラ』です。森林の減少が進むエチオピアの南西部に位置するベレテ・ゲラ地区には、手つかずの自然林がわずかに残されていて、アラビカ種の起源とされる希少なコーヒーの木が今も自生しています。野生のコーヒーの木は一枝に実るコーヒーチェリーの量も限られていますが、旨味がしっかりと凝縮され、フルーティーで芳醇な香りを楽しむことができます。今日は、ベレテ・ゲラのふくよかなコクと華やかな酸味をぜひ皆さんに味わっていただきたいと思います」
「森林保護の活動は、カカオ豆の栽培地でも行われています。 森の再生を目的とした“アグロフォレストリー”もそのひとつで、森林を伐採した後の荒廃した土地に、自然の生態系にならった多様な樹木やフルーツを栽培する農法です。単一栽培ではできなかった持続的な作物の収穫が可能になるため、森を育てながら生産者の安定的な収益にもつながります。『meijiアグロフォレストリーミルクチョコレート』は、アグロフォレストリーによって栽培されたブラジル産のカカオ豆を使っています」
セミナーの後半では、いよいよ淹れたてのコーヒーとスイーツのマリアージュを楽しみます。
最初に登場したのは、やや焙煎を深くしたビターな味わいが特徴の『ヒルス ハーモニアス モカ ベレテ・ゲラブレンド』。
「いかがですか? コーヒーの味わいが変化したのではないでしょうか。レモンの酸味とコーヒーの酸味が重なり合うことによって酸味がやわらぎ、コーヒーに潜んだふくよかな甘味が引き出されます。コーヒーとスイーツのマリアージュは、軽やかなクラッカー×浅煎りコーヒー、ダークチョコ×ストロングコーヒーといった具合に、味の質や濃淡などの共通点を見つけ、似ているものを合わせると成功しやすくなります。ご自宅でもコーヒーと相性のよい食べものを見つけてみてはいかがでしょう」
セミナー2杯目のコーヒーは、ベレテ・ゲラ100%の『エチオピア・モカ ワイルド・ベレテ・ゲラ』。焙煎も浅めで華やかな風味が特徴です。『meijiアグロフォレストリーミルクチョコレート』と「imperfect表参道」のオリジナルナッツ『セサミ&ブラウンシュガー』と一緒に楽しみます。
「まず、両方のスイーツの違いを味わってみてください。その後に、どちらかのスイーツとコーヒーを交互に味わってみましょう。甘味も食感も違う2種類のスイーツの間にコーヒーを挟むことで、美味しさの相乗効果が生まれます」
コーヒーの味と重なる部分の多いチョコレートでは、コーヒー本来の豊かな旨味と質がアップ。一方、ナッツとのマリアージュでは、ナッツのロースト感とコーヒーが持つまろやかさが重なり合って、ベレテ・ゲラ特有のフルーティーで明るい酸味が口の中に広がりました。どちらのスイーツもコーヒーとの共通点が多く、マリアージュが成功しやすいパターンと言えそうです。
コーヒーとスイーツの美味しい出会いに、参加者の方々も驚きと発見の連続。「国際コーヒーの日」にふさわしい1日となりました。セミナーの最後には、中平さんから皆さんに「コーヒーの木」のプレゼントが。素敵なお土産のサプライズによって、森を守り、森を育てる活動がより身近に感じられたようです。
企業が取り組んでいる森を守る活動に興味を持ちました。また、サステナブルなコーヒーやチョコレートは、環境にいいだけでなく美味しい! ということが体験できた有意義なセミナーでした。最近私自身も “マイストロー”を持参したり、なるべくゴミを出さないように日頃から心がけています。仕事場が近いこともあって、「imperfect表参道」にも立ち寄りますよ(花村綾さん)
もともとコーヒーに興味があったのですが、今回いろいろなお話を伺い、生産地のことを知ることができて勉強になりました。これからは、環境問題を意識しながら、地球や社会のためになる商品を選んで購入しようと思いました(中村瞳さん)
今回いただいたコーヒーはブラックでもとても飲みやすくて気に入りました。最近フェアトレードやサステナブルな暮らし方について考えることが多くなり、以前より意識が高まっています。生産背景のわかるコーヒーやチョコレートを買うことで、生産者の方の生活が豊かになったり、環境保護にもつながることを知る機会になりました(平野絢子さん)
コーヒー豆やカカオ豆の生産と森林保護が関係していることを知ることができ、今日1日で環境への意識が変わりました。また、今までフード・マリアージュを考えながらコーヒーとチョコレートを食べたことがなかったので、とてもいい体験になりました(松浦さらさん)
地球のいい循環のために、私たちができることがあるということを実感できたよいセミナーでした。また、日本の企業の方々が商品の販売だけでなく森林保全や地球環境の保護にも関わっていることは、普段の生活ではなかなか知ることができなかったので、今日のお話を聞いて驚きました。実際にエチオピアの森に自生しているコーヒーの美味しさにも感動しました(堤内杏奈さん)
コーヒーとチョコレートの原産地が近いところにあって、ともに栽培が難しいということを初めて知りました。コーヒー生産者の方や森林を守る企業の方々がいるからこそ、私たちが美味しいコーヒーを飲めるんですね。コーヒー・マリアージュについても、食べ物との合わせ方でコーヒーの味が全然変わることに驚き、面白いなと思いました。(佐藤萌未さん)
「imperfect表参道」では、10月25日(日)までの期間、店内に「エチオピア・モカ ワイルド・ベレテ・ゲラ」、「UCC ホンジュラスWOMEN’S COFFEE」、「ヒルス ハーモニアス ホンジュラス ウーマンズコーヒーブレンド」、「ヒルス ハーモニアス モカ ベレテ・ゲラブレンド」そして「meijiアグロフォレストリーミルクチョコレート」の商品を展示しています。コーヒー4製品は、コラボレーションディスプレイ期間中、限定発売も実施します。
また期間中の土日(10月17・18日、24・25日)には、「エチオピア・モカ ワイルド・ベレテ・ゲラ」と「meijiアグロフォレストリーミルクチョコレート」をセットにした『Doing Good Set』を、特別価格100円(税込)でご提供。
この『Doing Good Set』の売上金額はすべて、「imperfect表参道」で実施している第2期「Do well by doing good. プロジェクト」(※注)で選出された取り組みの活動資金に充当されます。
この機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。
いいことをして、この世界をよくしていこう。~ DOWELL(ドゥーウェル)~
www.dowellmag.com