“心にもっとくつろぎを”届けていきたい(後編)/株式会社コメダ 間宮彩乃さん・中島絵里子さん【Do well by doing good. Action】FANTASTICS from EXILE TRIBE 佐藤大樹さん 【特集企画】これからの時代の課題解決とは?
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“心にもっとくつろぎを”届けていきたい(後編)/株式会社コメダ 間宮彩乃さん・中島絵里子さん【Do well by doing good. Action】FANTASTICS from EXILE TRIBE 佐藤大樹さん

FANTASTICS from EXILE TRIBEの佐藤大樹さん、堀夏喜さんが、「Do well by doing good. いいことをして世界と社会をよくしていこう!」という活動に取り組む企業や団体を訪問するこちらのコーナー。前編では、佐藤大樹さんが、この7月、東京・東銀座にオープンした、プラントベース100%(植物性由来)の株式会社コメダの新業態ブランド『KOMEDA is □(コメダイズ)』を訪問し、お話を伺いました。後編では、ほぼ同時期にオープンした『コメダ珈琲店 吉祥寺西口店』のSDGsを意識した取り組み、そして「Do well by doing good.」活動に関して、前編に続き、株式会社コメダ サステナビリティ推進室の間宮彩乃(まみや・あやの)さんと、コーポレート コミュニケーション室の中島絵里子(なかじま・えりこ)さんに伺っていきます。

サステナブルを身近に感じられる『コメダ珈琲店 吉祥寺西口店

佐藤さん: 『KOMEDA is □』の前、7月1日には『コメダ珈琲店 吉祥寺西口店』も開店されていますよね。こちらもサステナブルな活動に注力した店舗とのことですが、どのようなお店なんでしょうか?

間宮さん: 『吉祥寺西口店』は、SDGsの達成に向けて情報発信していく店舗です。お客様はいつも通りくつろぎながら、SDGsへの取り組みに触れることができるようになっています。またこちらの店舗は、大和証券様ともコラボレーションしているので、SDGsだけでなく、ご自身のお金のことも同時に考えることができるんですよ。

『吉祥寺西口店』には、独自のサステナブルな取り組みがあります。いくつか紹介すると、まずはメニューブック。石から作られた新しい素材を用いることで、木や水の使用量を削減しています。さらに通常の店舗なら品質基準を満たさず破棄される有田焼のカップを、『ステナイカップ』と名付け、デザインを変えて使用しているんです。ちなみにスタッフが身に着けているユニフォームの染料は、捨てられてしまう野菜の皮や葉などから抽出したものです。

佐藤さん: 普段なら世の中に出てこないものが活かされているんですね! ところで、同じようにサステナブルを意識しながら、『KOMEDA is □』と『吉祥寺西口店』という異なる2店舗をオープンしたのはなぜなんでしょう?

間宮さん: 両店ともにサステナブルな活動を前面に打ち出していますが、違いを挙げるとすれば、大和証券様とコラボレーションした『吉祥寺西口店』は、SDGsの達成に貢献する店舗です。“持続可能な社会”“持続可能な地球環境”に対する情報発信をすることで、少しでも世界を良くする活動を啓発することを目的にしています。

一方『KOMEDA is □』は、少しでも世界を良くしていこうという目的は同じですが、アプローチが少し違います。世界中で異常気象が頻発し、日々、地球環境は悪くなっています。これは将来の食資源に対する不安要素にもなっていて、生産に大量のエネルギーを必要とする畜産業が今後も安定的に継続するかは微妙です。そうなると必然的に、植物由来の大豆ミートなどを肉の代替品として食べることになるでしょう。

少し表現がオーバーかもしれませんが、前向きにとらえれば、これは環境変化への適応とも言えると思います。この先起こるであろう環境変化に適応し、くつろぎを提供し続けるための取り組みとして開店させたのが、『KOMEDA is □』です。

佐藤さん: なるほど、そのような意図でオープンした2店だったんですね。よくわかりました。ところで、まだオープンして間もないですが、お店へのお客様の反応はどのようなものでしょう?

中島さん: まだ数は少ないのですが、ありがたいことに「応援しています」「東京だけでなく全国に出店してほしい」「『KOMEDA is □』の商品を通常のコメダでも出してほしい」などのメッセージを、SNSやお客様相談室にいただいています。

佐藤さん: 僕も『べっぴんバーガー』を近所のコメダさんで食べてみたいです! そういえばコメダさんは、地元名古屋の小学校などで、名物メニュー『シロノワール』(※注)の調理を通じて食育活動をされているんですよね。なぜそのようなことを始めたんですか?

(※注)焼いたデニッシュパンの上に、たっぷりのソフトクリームをかけた人気デザート。

間宮さん: 名古屋の食文化の継承と、“おもてなし”を意識してもらうために行っています。現在のネット社会では、日本のどこにいても全国の食べ物が手に入ります。また、コメダもそのひとつではありますが、全国チェーンの拡大で、地域特有の食文化が特有でなくなりつつもあります。

コメダ発祥の名古屋には独特の食文化や喫茶文化があります。コメダで提供している『モーニングサービス』もそのひとつです。名古屋発祥の食文化や、喫茶文化が発展した理由などを子どもたちに継承したいと思っているのです。

また、お客様への“おもてなし”から生まれたモーニングサービスを通じて、他人を思いやる心を学んでいただければと考えています。他人への思いやりを持つことはサステナブルな社会を実現するためには必要不可欠ですから……。

中島さん: あと、名古屋発祥のコメダが全国に広がっていることを知ってもらい、地元名古屋の企業や食文化などを誇りに思ってほしいです。そしてその感想をご家庭で話してもらい、「楽しかったんだね! じゃあ今度みんなでコメダに行ってみるか」となれば、なお嬉しいですね (笑)。

変化する環境に、適応していく取り組み方も重要

佐藤さん: 今までお話を伺ってきて感じたんですが、コメダさんの進めていることは、DOWELL magazineが提唱している「いいことをして世界と社会をよくしていこう」という「Do well by doing good. 活動」に、非常に近いものがありそうですね。そして、その『DOWELL magazine』11月号のテーマは「これからの時代の課題解決とは?」です。コメダさんが今課題だと思っていることや、それをどのように解決しようと考えているのか教えてください。

中島さん: 過去のコメダでの「くつろぎ」は、「仕事や家事で疲れた体を休めるくつろぎ」だったと思います。しかし、利便性が向上して情報過多になり、コロナ禍や異常気象など日々想定外のことが発生している現代では、「心を休めるくつろぎ」が必要だと考え、心がくつろげるサービスを提供していきたいと考えています。

佐藤さん: 確かに情報があふれていて、求めてもいない情報がどんどん入ってきてしまうこともありますよね。気にせずにいようと思っていても、なかなかそうもいかないし……。そういう時にコーヒー飲んで心休まる時間を提供してくれる場所は、とてもありがたいです。

間宮さん: 先の繰り返しになってしまいますが、温暖化が進み穀物の生産が厳しくなると、牛や豚の飼料に穀物を回せなくなり、畜産を継続していくことが厳しくなります。温暖化ゆえ、大豆でたんぱく質をとることを余儀なくされていくことでしょう。変わらないようにする努力も大切ですが、変わってしまうことに対して適応していくことも大切だと私たちは考えています。

もしお肉を食べられない時代がきても、ないものねだりをすることなく、美味しいものを美味しいと思って暮らせる準備が必要で、それに向けてのひとつの取り組みが『KOMEDA is □』です。『KOMEDA is □』や『吉祥寺西口店』が浸透していくまで、どのぐらいの時間がかかるか分かりませんが、長期的なスパンで地道に一歩一歩取り組んでいかなければならないと思っています。そうした努力を続けていく中で、お客様がコーヒーを飲むなら「コメダでいいか」でなく「コメダがいいね」と言っていただける存在になりたいですね。

佐藤さん: ありがとうございます! では最後の質問です。先ほど「Do well by doing good. 活動」は、「いいことをして世界と社会をよくしていこう」という活動だとお話しましたが、企業、個人を問わずこのような活動が盛んになっていくためには、何が必要だと思うか、ご意見を聞かせてください。

中島さん: 「Do well by doing good.活動」は、まさにサステナブル活動そのものですね。コメダには「いいこと」=「社会貢献」という考えはありません。世界と社会が良くならないと、コメダが生き残っていけないかもしれないからです。このまま異常気象が頻発すると経営リスクも増加します。「いいことをして世界と社会をよくしていこう」というのは、社会貢献ではなくて、未来の自分たちへの貢献であると思います。

間宮さん: 企業の収益力だけが評価される時代は終わっていて、持続可能な社会の実現に向けてさまざまな社会問題に取り組むことが企業の社会的責任となっていますし、評価にもつながっていきます。ただ、企業ががんばってもできることは限られていますが、やらないよりもやったほうが良いと考えて、コメダはできることをやっていきます。

一方、個人の取り組みはもっと重要で、小さなことの積み重ねが大きな力になると信じています。みんなで取り組めばきっと地球は良い方向に動くはずですよね。自分さえ良ければそれでいいと思わずに、人や環境に思いやりを持って行動する――為せば成る、為さねば成らぬサステナブルです!

(前編)を読む>>>

撮影協力店舗

KOMEDA is □(コメダイズ)
住所:東京都中央区築地1-13-1 銀座松竹スクエア1階
営業時間:7:00~23:00(L.O. 22:30)
TEL:03-6260-6369
URL:https://www.komeda-is.com

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