西欧で増えつつあるベジタリアン
Edamameが注目されているのは、西欧でベジタリアンが増えていることも理由のひとつでしょう。以前の記事でも紹介したのですが、ドイツの友人たちは食べものを選ぶとき「美味しい」とか「好き」という基準だけでなく、その食材が、私たちの口に入るまで、環境へどれだけの負荷をかけているかを考えます。
ドイツ人は肉をよく食べますが、肉は環境に優しい食べ物とは言い難いところがあります。牛や豚などが成長する過程で二酸化炭素を大量に排出し、輸送の際にも多くのエネルギーを必要とする現実があるからです。そこでドイツ人は「肉の消費を減らすことは、個人が取り組める地球温暖化対策のひとつ」と考えているのです(※注1)。
(※注1)参考URL:https://www.tokyo-np.co.jp/article/45380
そういった背景もあり、肉食が盛んなドイツでも、ベジタリアンは増えています。実際、健康志向のスーパーに行くと興味深い食材が目につくようになりました。ひき肉料理の代わりに使える大豆ミートや大豆で作ったソーセージはもちろんのこと、パンと一緒に食べられる新しいスタイルの豆腐製品、いろいろ販売されるようになったのです。
例えばMandeln-Nuss-Tofu(アーモンドナッツ豆腐)(※注2)。
アーモンドとヘーゼルナッツが入った豆腐を燻製にしたもののようです。食べ方としては、スライスしてパンに乗せたり、スープやサラダに調理することが提案されています。日本人であれば「なぜそこまでするの?」と思うのでしょうが、大豆食品初心者のドイツ人には、豆腐の白さと、やわらかく滑らかな食感も初めての体験で、違和感を覚える人が多いのです。
(※注2)参考URL:https://www.amazon.de/dp/B06W5BNSRN/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Z83ETKNXMJYSV6SW7BY1?_encoding=UTF8&psc=1