「世界に誇れる日本の美しさを大切に! できることからはじめよう」(後編)/大谷亮平さん
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「世界に誇れる日本の美しさを大切に! できることからはじめよう」(後編)/大谷亮平さん

大谷亮平さんと言えば、韓国を拠点にモデル・俳優として活躍していたことでも知られています。起用された「ダンキンドーナツ」のCMが評判となり、その後も数々のドラマや映画に出演。韓国映画のデビュー作『神弓—KAMIYUMI—』はその年の興行成績1位という快挙。この大ヒットを受けて3年後に公開された正統派時代劇『バトル・オーシャン/海上決戦』は韓国歴代観客動員数1位となり、その記録はいまなお破られていません。

日本でも韓国映画やドラマ、K-POPが大ブレイクする中、韓流ブームの中心にいた大谷さんに、韓国のエンターテインメントについて、また日本との文化の違いなどについて伺いました。

(文責:DOWELL編集部・山田ふみ)

「芸術に国境はない」韓国から多くを学んだ

同じアジアでありながら、人間性もカルチャーも異なる点がたくさんある韓国と日本。大谷さんにとって、韓国の魅力とは?

「12年住んでいましたから、良くも悪くもいろんな面を見てきました。基本的に韓国の方は、とてもエネルギッシュで表現もストレート。みんなで一緒に飲んだり食べたりする文化が根付いているから、誰とでも友達になれるフレンドリーなところがあるんですよ。僕はもともと、初対面の人とすぐに打ち解けられる性格じゃないけれど、日本から来たというだけで興味を持ってくれたり、親切にしてくれる人が周りにたくさんいました」

大谷さんが韓国に行った2004年といえば、日本では『冬のソナタ』が地上波で放映され“韓流”が一気に広がった年。かたや韓国では『ハウルの動く城』など日本映画が数多く公開され、日流ブームが沸き起こっていた時期でもあります。

「僕がいたころは、すべてにおいて日本をリスペクトしてくれる雰囲気がありましたね。日本での撮影を経験している俳優たちもいて、日本の現場はすごく良かったと言っていましたし、日本の映画に興味を持っている人も多かった。僕が出た『神弓』という映画で弓のスペシャリストを演じた韓国のトップスター、リュ・スンリョンさんは、日本映画の『告白』(2010年公開)を観て、ああいう繊細な映画は韓国ではつくれないと大絶賛していました。本当に良いものに国境はなく、芸術とは競うものではないことを彼らから学びました」

誇らしく、幸せな日々を振り返る

日本ではあまり韓国ドラマを観たことがなかった大谷さんが、友人にすすめられて最近ハマったのが韓国の人気ドラマシリーズ『愛の不時着』と、壮大な復讐劇を描いた『梨泰院(イテウォン)クラス』。

「もう、めちゃくちゃ懐かしく感じましたね。韓国語もそうですが、弟分たちの肩を叩きながら一緒に酒を飲むような、韓国あるある的な熱い人間関係とか。それを観た時、僕はものすごく幸せな気持ちになったんですよ」

韓国語がまったくできない状態で飛び込んだ韓国の芸能界。グチをこぼしながら仕事仲間と居酒屋で飲み交わしたこと、親友のこと、韓国の撮影現場の匂いなど、何気なく映し出されたドラマのシーンから、当時の思い出が鮮やかに蘇ったと言います。

「僕はいまでもしゃべるのが苦手で、制作発表などでは何を言おうかといろいろ悩んでしまうのですが、向こうではそれを韓国語でやっていた。住んでいる時には考えもしなかったけれど、すごく誇らしく感じられたんですよ。韓国での生活すべてが財産だったと、いまになってあらためて思いますね」

CMに始まり、ドラマ、映画などたくさんの経験を積み重ねた韓国での日々。その一つひとつが、大谷さんにとってかけがえのない時間でした。そして韓国の友人との付き合いは、日本に帰国したいまも続いています。

「また行きたい。ドラマを観てそんな気持ちが湧いてきました」と心境を語ってくれました。

世界に誇れる日本の美しさを大事にしたい

「住んでいるとなかなか気づかないかもしれませんが、日本には良いところがたくさんあります。一度外に出て見ると、それがよくわかります。韓国の友人も皆、“日本は道がきれい、街もきれい”、と言うのですが、僕も本当にそう感じますね。世界に誇れる美しいこの環境を大切にしたいですね」

当たり前に思っていたことが、見方を変えると実はすごく価値があって特別なものだったと気づくことがあります。逆輸入の視点から眺めた日本は、守っていきたい美しさにあふれていました。

さて、そんな大谷さんが日ごろ心がけている「Do well by doing good.」について伺ってみるとーー。

「僕は5年くらい前から、買い物に行く時にはいつもマイバッグを持って出かけます。忘れたら家に取りに帰るくらい(笑)。マイボトルも持ち歩いていますよ。自分ができる範囲で、社会に配慮して生活したいと思いますね」

最近は食べ物にも気を遣うようになったとか。

「仕事が午後から始まる日は、朝食は自分でつくるようにしています。納豆、味噌汁、サラダが僕の朝ごはんの定番。そして体力維持のために運動も続けています。公園でランニングしてから木陰でサイドステップ、クロスステップ、スキップ、それから思い切り連続ジャンプ。中学・高校で毎日やっていた練習を地道に復習すると、体がなまらないんですよ」

バレーボールはいまも現役。パフォーマンスをキープしながら体調やストレスを管理することは、この先ずっと大好きなスポーツを続けるためにも、自分を支え続けてくれた家族や周囲の仲間たちのためにも大切なこと。常に「いまがベスト」と言える自分でありたいと話します。「ジャンプができなくなったらおしまい。アタックの瞬間は爽快です!」

アスリート育ちのマインドは、どこまでも潔く清々しく、そしてやさしさに満ちていました。

(前編)を読む>>>

大谷亮平(おおたに りょうへい)・ 俳優

2003年に韓国「ダンキンドーナツ」のCM出演を機に韓国でモデル・俳優として活動。シチュエーション・コメディ番組『ソウルメイト』で俳優デビュー。

その後数々のドラマや映画に出演。大ヒットとなった映画『神弓ーKAMIYUMIー』(2011年公開)、『バトル・オーシャン海上決戦』(2014年)で話題に。2016年4月より日本での活動を開始。同年フジテレビ系『ラヴソング』で日本のドラマに初出演。その後、TBSドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』などの話題作に出演し注目される。2018年公開の映画『ゼニガタ』で初主演。他に、NHK連続テレビ小説『まんぷく」や大河ドラマ「青天を衝け」などがある。現在日テレ系水曜ドラマ『恋はDeepに』に出演中。特技はバレーボール、乗馬。

石原さとみさんと綾野剛さんがW主演『恋はDeepに』

最終回は6月16日(水)22時放送(日本テレビ系)

巨大マリンリゾートの開発を手がける大企業の次期社長役として大谷亮平さんご出演中!

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