DOWELLへのプロローグ
私たちの生きる世界は「不完全」です。
そして、そうであるからこそ、人は完璧や究極を求めます。
では、無農薬栽培が正義で、減薬栽培は悪なのでしょうか?
審査会で100点を取ったコーヒーはおいしくて、90点のコーヒーはまずいのでしょうか?
果汁100%は本物で、果汁99%はニセモノなのでしょうか?
五つ星以外では、安心できませんか?
私たちの消費行動は、たびたび他人の評価に振り回されてしまいます。
でも、本当に「よいもの」ってなんでしょう?
100%の純度を守るために、100点の合格ラインに達するために、除外されてしまうモノや、置き去りにされてしまう人がいます。
みんなが試験で100点満点を取れたら、この世の中はパーフェクト?
だれもがうらやむエリートコースは、パーフェクトな人生を約束してくれる?
最後まで出来ないから、最初からやらない方が良い? 途中からだし、もう手遅れ?
私たちは、この世界の「不完全」から、目を背けてはいないでしょうか。
私たちは、このDOWELL magazineを通じて、みなさんと一緒に「よいもの」とは何かを問い直していこうと思います。
あなたにとって、よいもの。
家族にとって、よいもの。
友達にとって、よいもの。
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地球の裏側のだれかにとって、よいもの。
それがみんな同じものであれば、それは本当に「よいもの」なのだと思います。
DOWELL magazineはこれから、読者のみなさんと一緒になって、世界をもっともっとDOWELLにしていく方法を考えていきたいと思います。