3月8日は、女性の社会的地位向上をめざして国連が制定した「国際女性デー」です。「imperfect表参道」で提供するシグネチャーブレンドのベースになっている豆は、女性主体で経営しているコーヒー農園をサポートするカフェ・デラスプロジェクトに参加する農園で生産されたもの。プロジェクトを通じて生産されたコーヒー豆を使用したブレンドコーヒーを「imperfect表参道」ではバリスタが丁寧に淹れたハンドドリップで味わうことができます。今回は、女性の活躍とコーヒーの美味しい関係を紹介します。
変化する世界から取り残されるコーヒー農園
国際女性デーが誕生したきっかけと言われているのは、1904年3月8日に発生した、アメリカ・ニューヨークでの女性労働者によるデモ。当時、選挙権を認められていなかった女性たちが、参政権を求めて大規模なデモを繰り広げたのです。
その流れを受け、1910年、デンマークの首都コペンハーゲンで開催された国際社会主義会議で「女性の政治的自由と平等のために戦う日」と提唱。
そして国際婦人年にあたる1975年、国連によって3月8日が「国際女性デー」として制定されました。
その後、現在に至るまで、女性の社会進出や役割の拡大、更なる地位向上の実現に向け世界中でさまざまな取り組みが進められてきています。
ところが、世界中全ての場所で課題が解決したとは言えないのではないでしょうか。
その一つが、ブラジルのコーヒー農園で働く女性たちの例。女性農業従事者の就労時間は、男性に比べて1週間あたり7.5時間も長いにもかかわらず、収入は30%も低い状況にあると言われています。その理由に、女性がコーヒー生産に関する十分な教育を受ける機会が少なかったり、適切な情報にアクセスする機会が少ないことが挙げられます。
女性たちが活躍する“カフェ・デラス”プロジェクト
そのような状況に置かれている彼女たちを尊重し、活躍の場所を提供しようという試みが、ブラジルでスタートした、女性中心のコーヒー農園をサポートするプロジェクト“カフェ・デラス”です。
このプロジェクトに参加するコーヒー農園で働く人々は、農作物に関する知識、農機具の操作技術、農園の経営に関する理解など、様々な知識や技術を学ぶことができます。それらの学びにより、コーヒー豆の収穫量が増え、適切な価格での取引が行われることで、収入の増加に繋がっています。
カフェ・デラスに参加する女性の一人、オリヴィエラさんはこう話します。
「女性を中心に、コーヒーが好きな人たちをケアしてくれるカフェ・デラスのプロジェクトは、皆のやりがいに繋がっていると思います」
そして、この農園で生産される豆の品質と、働く女性の役割について、同僚のリマさんは自信を持ってこう語ります。
「コーヒー生産の様々なプロセスにおいて、女性の細やかな作業が向いていると思うことがあります。味についても、普段から料理をしていることもあり敏感ですよね。そのような女性ならではの感覚で、美味しいコーヒーを見極められると思っています」
ハンドドリップが引き出す生産者の思い
「imperfect表参道」では、このようなポジティブな女性たちの手で生産されたコーヒーをハンドドリップで楽しむことができます。
「imperfect表参道」のシグネチャーブレンドは、カフェ・デラスで生産された豆をベースに、グアテマラ、ルワンダ、インドネシア産のシングルオリジンの豆をブレンド。
カフェ・デラスの豆が持つ包容力が、個性が際立つシングルオリジンの風味を見事にまとめあげています。雑味の少ないクリーンなボディ、ナッツのようなまろやかさで、深みの中にも優しさのある美味しさを感じることができるでしょう。
機械によって抽出されたコーヒーとは異なり、1杯ずつ時間をかけ丁寧にその豆の風味を引き出すハンドドリップのコーヒー。カップから立ち上げる香り高い湯気には、美味しいコーヒー豆の生産に込められた女性たちの思いが溢れています。
このような過程を経て生み出されたコーヒーを楽しむことで、私たちは、カフェ・デラスで働く女性たちとともに、この世界を少しでもよくしていけたらと思います。
いいことをして、この世界をよくしていこう。~ DOWELL(ドゥーウェル)~
www.dowellmag.com