最近、日本でも「イースター」という言葉を聞くようになりました。イースターとはイエス・キリストの復活をお祝いする祝祭。キリスト教文化圏においては、1年で最も重要な祝日とされています。
しかし、実はイースターとは、キリスト教が広まる前から北ヨーロッパにあった土着の宗教の行事のひとつ、春の訪れを讃えるお祭りに由来しているのです。長い冬が終わりをむかえ、春になると、地面を覆っていた雪が溶けて、土中に眠っていた球根が芽吹き始め、一面に花を咲かせます。辛く長い冬を乗り越えて、地球の生命力が見えるように、感じられるようになる季節です。
まだキリスト教を知らない当時の人々も自然のエネルギーに感動し、賛美していたのでしょう。”イースター”の語源は”夜明け”。その名の通り、イースターのある春とは”夜明け”であり、再スタートの季節です。