アミューズに所属する若手俳優によるユニット「チーム・ハンサム!」。それぞれがドラマや映画などで活躍しながら、チームとしてさまざまな活動に取り組んでいますが、新たに挑戦しているのが「サステナビリティ」を学んだり、体験したりする活動です。そこで後編では、小関裕太さん、兵頭功海さんのお二人に、環境や社会課題への取り組みについてお話をうかがいました。
(文責:DOWELL編集部・中津海麻子)
アミューズに所属する若手俳優によるユニット「チーム・ハンサム!」。それぞれがドラマや映画などで活躍しながら、チームとしてさまざまな活動に取り組んでいますが、新たに挑戦しているのが「サステナビリティ」を学んだり、体験したりする活動です。そこで後編では、小関裕太さん、兵頭功海さんのお二人に、環境や社会課題への取り組みについてお話をうかがいました。
(文責:DOWELL編集部・中津海麻子)
小関さん、兵頭さんが参加するユニット「チーム・ハンサム!」では最近、「サステナビリティ」も活動の大きな軸になっています。そのきっかけの一つが、昨年11月、オンラインで開催されたガールズイベント「KOBE COLLECTION The New Reality」へのゲスト出演でした。
「バナナの皮から作った靴を実際に見て、触り、そのクオリティに驚きました。何よりすごく楽しかった! こういう取り組みで地球環境がよくなればステキなことだし、そうしたことに配慮したファッションがクールと捉えられるようになるのは、おもしろい未来だなぁとワクワクしました」
そう振り返る小関さん。日々の生活の中で取り入れていこうと、マイボトルやマイバッグを持ったり、新聞で環境問題に関する記事を読んだりと、少しずつアンテナを張っていったと言います。
兵頭さんは、テレビ番組「ハンサム・ゼミ」で「食」について考えさせられる体験が深く心に残っているとか。
「生きている鶏を絞めて、羽も自分たちの手でむしり、それをいただく。そんなロケでした。まだ生きている鶏を殺めるという作業は想像をはるかに超えてつらかったけれど、でも、大切な命をいただいていると身をもって感じることができた。あれから食べ物は無駄にしないよう心がけ、感謝しながら食べるようになりました」
実はこのロケは、小関さんとペアを組んでの挑戦でした。小関さんも「僕もあの日以来、食事に鶏肉が出ると思わず『ありがとう』って」と手を合わせる素振りをし、「と同時に、生産者さんにも思いが及ぶようになりました」と語ります。
「生産者さんの『毎日、粛々と鶏の命をいただき、粛々と商品として世に届けている』という言葉がすごく響きました。生産者の方のことを知る、どんな風に商品になるのかを知る。そこからサステナブルについての考えは深まるんじゃないかなと思います。あらゆることを学べた貴重な経験でした」(小関さん)
バレンタインデーがあった2月には、世界の食と農を取り巻く社会課題に取り組む「Do well by doing good.」活動を展開する「imperfect表参道」とチーム・ハンサム!がコラボしたチョコレートも発売され、また、SHIBUYA109渋谷店と阿倍野店では、期間限定でポップアップショップもオープンしました。
このコラボのきっかけは、「imperfect表参道」というサステナブルなスイーツショップ&カフェがあると知った小関さんが、プライベートでふらりと立ち寄ったこと。チョコレートやコーヒーのピュアな美味しさや、さらに生産者や産地を支える「参加型の取り組み」に心が動いたと言います。
「imperfect表参道」では、商品を購入すると店内で紹介されている「環境」「教育」「平等」の三つのプロジェクトテーマのうち、自分が応援したいテーマに投票ができます。
「自分が一票を投じることで、現地の環境や生産者さんたちの生活が改善するという実感が得られる。それが新しい感覚でおもしろいなと感動し、詳しいお話をうかがったことからコラボレーションにつながっていきました」と小関さんは話します。
兵頭さんは「単なる募金だと寄付したお金が何に使われているのかがわかりにくいけれど、『imperfect表参道』では、自分がどのプロジェクトを応援したいかを選ぶことができる。そして、応援したプロジェクトのことはもっともっと知りたいし、もし自分の一票が少しでも力になってプロジェクトの目標が達成できたらすごくうれしい。チーム・ハンサム!とのコラボで『imperfect表参道』を知ってくれたファンの方にも、実際にお店に来て、見て、味わって、参加する楽しみを味わってほしいですね」とニッコリ。その笑顔を見て、小関さんはこう続けます。
「『おもしろい』『楽しい』『クール』という入り口から環境問題や社会課題のことを知り、ワクワクしながら自分の生活に落とし込む。そうすることで長く続けられるはずです。僕らの世代はそうした課題に、新しいもの、勉強するものとして出会いましたが、おそらく下の世代の皆さんにとっては当たり前のことになるでしょう。自分たちはその『常識』を作っていく世代なのかな、と思います。下の世代の皆さんが楽しい、おもしろいと思えるコンセプトや商品、活動に取り組んでいけるよう、僕ら自身がワクワクし、そのワクワクを伝えていきたい。そんな役割を果たせたらうれしいなと思っています」
コロナ禍の影響で、お二人が活躍するエンターテインメントの世界も大きな打撃を受けています。その一方で、ふと耳にした曲や、何気なく見たドラマなどで、エンターテインメントには人々を元気にし、勇気づける力があると改めて実感した人も多いはず。この時代に、二人はどんな俳優を目指しているのでしょうか? 兵頭さんはこう語ります。
「チーム・ハンサム!の活動にもつながるのですが、僕という役者を通して、世の中の社会問題や哲学を多くの人たちに伝えていくことができる、それは素晴らしい仕事だと思っています。たとえば深刻な問題をポップなコメディー映画で伝えることだってできる。環境問題をテーマにした映画だったら、僕目当てで映画館に来てくれたお客さんが、帰り道には自然と環境問題に関する知識を身につけているかもしれない。将来的には、自分の考えや社会問題を、僕という存在を通して多くの人に伝えていける、そんな俳優になりたいと考えています」。
続けて、小関さんはこう話してくれました。
「才能があり魅力があり、何をやっても絵になる。僕が憧れるのは、そういう存在でありながらも走り続けている役者さんです。そういう人たちの言葉は心を動かし、生きる上での原動力にもなる。僕自身もそんな風に必死に走っている姿を見てもらい、エネルギーを届けられる存在になれたらと思います。手を抜くことなく一つひとつ真剣に向き合って、『人間力』を磨いていきたいですね」。
撮影協力店舗
imperfect表参道
住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10表参道ヒルズ同潤館1階
営業時間:11:00~21:00(日曜日のみ~20:00)
※当面、全ての営業時間を20:00までに短縮して営業
TEL:03-6721-0766
URL:https://www.imperfect-store.com/
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