「imperfect表参道」は2019年のオープン以来、世界と社会をよくしていこうという「Do well by doing good.活動」への投票を店内で実施しています。これは、「環境」「教育」「平等」という3つのテーマで、コーヒーやカカオなどの生産者が抱える課題とその課題解決に向けたプロジェクト候補を提示し、その中からimperfectが実行するプロジェクトをお客様と一緒に決めるという取り組みです。購入時にお渡しするチップを使い、お客様に応援したいプロジェクトに投票いただきます。投票の結果は、毎年3月31日に集計され、もっとも多くの得票を集めたプロジェクトが実施されることになっています。そして4月1日から新たなプロジェクトが登場して、シーズン3の投票がスタート。そこで今回は、シーズン3の候補となるプロジェクトの概要と、「Do well by doing good.活動」を進める「imperfect表参道」の商品に込められた思いをご紹介していきます。
シーズン3で投票できる3つのプロジェクト
今回加えられた新たなプロジェクトを含め、現在お客様が投票できるプロジェクトについて簡単にご紹介しましょう。さまざまな社会課題がある中で、シーズン3で「imperfect表参道」が取り組みたいプロジェクトは以下の3つです。
【環境】受粉を助けるミツバチの生育環境を整えよう!
現在、世界的にミツバチの数が減少しています。実はミツバチは植物の受粉に非常に大切な役割を果たしていて、ミツバチがいなくなってしまったら、世界の農作物と生態系は大きな打撃を受けると言われています。そのような状況を未然に防ぐためにも、ミツバチの生育環境を整えながらコートジボワールのカシューナッツ農園を運営しようというプロジェクトです。
【教育】トウモロコシでコーヒー農家の食卓を支えよう!
コロンビアは、世界第3位の生産量を誇るコーヒー大国。しかしその生産を支える小規模なコーヒー農家には、貧困層が多いのが現状です。環境の変化などでコーヒーの生産量が不安定となり、収入も安定しないことが要因の一つです。一時的な収入減に伴い、満足のいく食事を摂ることが難しくなると、生産者の健康も維持できなくなり、コーヒーの生産を続けることもできません。そこで、そのような状態にある農家に、コロンビアの主食であるトウモロコシの種とその育成法を提供することで自給自足を可能にして、コーヒー販売による収入に左右されることなく、満足のいく食事と健康を維持できるようにしていこうというプロジェクトです。
【平等】女性たちが平等に活躍できる社会を!
チョコレートの原料となるカカオ。日本に輸入されるカカオの約60%を占めるのが、ガーナ産のカカオです。日本で食べるチョコレートとは切っても切れない関係にあるガーナのカカオですが、現地のカカオ農園は男性中心の職場であり、女性が十分な収入を得られる機会も限られています。そこでこのプロジェクトでは、彼女たちにガーナの人々の主食であるキャッサバの栽培と、キャッサバを加工して付加価値のある商品にするためのサポートをしていきます。ガーナで働く女性の収入源の確保と地位の向上を目指すための第一歩となるプロジェクトです。
「imperfect表参道」で、おいしいコーヒーやスイーツを楽しんだら、一番応援したいと思うプロジェクトに投票してみてください。商品の素材や生産者についての気づきもあることでしょう。なお、ECサイトでも同様の投票ができますので、なかなかお店に来るのが難しい方は、ぜひECサイトから投票に参加してください。
プロジェクトシーズン1、コートジボワールからの報告
この「Do well by doing good.活動」の投票の特徴は、誰でも簡単に参加できること。
社会をよくするための活動と聞くと、「その考えは賛成だけど、自分が実践するにはハードルが高い」と尻込みする方もいるかもしれません。
このプロジェクトの投票は「imperfect表参道」で商品を買ったときに渡されるチップを、自分が気になるプロジェクトに投票するだけ。これで、社会をよくする活動に少し参加できるのです。投票するテーマを選ぶためには、プロジェクトの内容を知ることが必要です。この「知る」という行為が社会課題解決のために大きな意味を持つのです。
今回でシーズン3を迎えるこの活動も、シーズン1、2と、とても多くの方に参加いただきました。
シーズン1で選ばれたのは、「2万本の苗で森と生き物の命を守ろう!」というプロジェクト。そして昨年、コートジボワールのカカオ農園でシェードツリーの苗木が植樹されました。
コートジボワールは、世界1位のカカオの生産国。これは、カカオの生産に適した熱帯雨林に恵まれているからなのですが、最近では急速な開発や気候変動のために熱帯雨林が著しく減少しています。このまま放置していては、カカオの生産に深刻な影響が出て、ひいては生産農家の生活も脅かされます。そこで、森林の再生とカカオ収穫量の増加を目指して、2万本の苗を植樹しようというプロジェクトです。
詳細はこちらの記事で紹介していますので、ご覧ください。
https://www.dowellmag.com/51680/
また、現地での植樹の様子も、こちらの動画で見ることができます。
ほかにもシーズン1では、コートジボワールの農家の方々の収入増と女性の就労機会の提供を目指したプロジェクト「(農園の経営を支援してカカオ農家を笑顔に!)」や、ブラジルの女性たちに就業のための学びと活躍の場を作る「(女性たちの農の学びを支えて平等な社会を!)」
などのプロジェクトを紹介し、どちらも多くの支持をいただきました。
そして、シーズン1の流れを継いだシーズン2も、2021年3月31日をもって投票が終了。
投票結果は、後日『DOWELL magazine』でお知らせしますので、楽しみにお待ちくださいね!
後編では、「Do well by doing good.」活動を展開する「imperfect表参道」で、レシピ開発をサポートするフードディレクターの浅本充さんにお話をうかがっていきます。「Do well by doing good.」を具現化する商品に込めた思いとは……?
いいことをして、この世界をよくしていこう。~ DOWELL(ドゥーウェル)~
www.dowellmag.com